2016年11月3日木曜日

11月例会のお知らせ

■□西洋近現代史研究会11月例会のお知らせ□■

日時:2016年11月26日(土)14:00~18:20
会場:駒澤大学会館246 7階 7-2会議室

■研究発表
ビール騒擾と物的営業権――19世紀前半期ミュンヒェンにおける共同性の変容(仮)……東風谷太一氏(東京外国語大学・院・博士後期課程)

□報告要旨
本報告は、1840年代にミュンヒェンで起きたビール騒擾を主題とする。その主な担い手であった手工業職人、騒擾の被害者となったビール醸造業者や役人たちは、19世紀前半期に共通してある出来事に関わっていた。都市の営業体制の著しい変容である。同職組合(ツンフト)制度と営業の自由とのはざまで揺れ動いていたこの過程の中心には、商工業の開業権である物的営業権(Real-Gerechtigkeit)の問題が横たわっていた。本報告では、物的営業権についての多面的な考察を通して、これが近代的な「権利」とは異質な何かであったのが、この時期にその性質を変えたことを明らかにする。それにより、個人の支配対象としての物、という近代を支える人と物の関係についての擬制に再考をせまりたい。さらに、物的営業権のあり方から、都市の共同性もまた>変容にさらされていたことを読み取りたい。そして、この共同性の変容こそ、ビール騒擾の発生を促したものであるという仮説を提出する。
騒擾については、裁判史料および官公庁の報告書、物的営業権については営業権目録を、主な史料として用いる。

■座談会
レギーナ・ミュールホイザー(姫岡とし子監訳)『戦場の性』(岩波書店、2015年)
※監訳者姫岡とし子氏および小野寺拓也氏をお呼びし、討論を行います。

※案内チラシはこちらよりダウンロードできます。

■駒澤大学会館246までは
東急田園都市線「駒沢大学」駅下車。
「駒沢公園口」の出口より直進、徒歩約10分
地図はこちらをご覧ください。
■本会の例会は、会員以外の方でもご自由に参加いただけます。

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